酔ってゲロって好きになった話

 

2018年9月17日。

ちょうど一年前の今日、恋に落ちるアイドルに初めて会った。

 

 

大学時代、友達に「見て!」と渡されたKis-My-WORLDを見た。

初めてジャニーズという文化に触れて、それからずっと、Kis-My-Ft2宮田俊哉くんのオタクだった。

その後ジャニーズ内で推しは増えども、所謂「ガチ恋」という文化には触れてこなかった。

まず恋愛というものを、人並みに経験したことがない。付き合ったことはあれども、本気で熱意を持って好きだったかと言われると嘘になる。

そもそもアイドルに恋をしたところで付き合えないことは理解している。だから宮田くんに対しても、光(JUMPの八乙女光くん)に対しても、「好きだ!」という感情はあるけれど、それは恋愛感情ではない。

応援したい、ずっとアイドルでいてほしい、幸せでいてほしい。「推し」への感情はそういうものだと思っていた。

 

 

2018年9月14日から17日。わたしの最高の現場ウィークが始まった。

連休が取りづらい職場だけど、どうにか休みをもらった。新年度で体制が変わった春、死ぬほど忙しかった夏を乗り越えて、やっともぎ取った4連休だった。

9月14日はドリボ。宮田くんの誕生日の公演。初めて同担の方と一緒に宮田くんの30歳の誕生日をお祝いした。

15、16日はJUMPのエコパ公演。初めて光からファンサをもらったショックで放心状態だった。

 

そして17日。恋の流星は突然降ってきた。

ドリボに一緒に入った同担の方に「少年たちのチケットが余っているから一緒に行かないか」と誘われた。

ジュニアについての知識はまだ全然なかったけれど、キスマイのバックについてくれていたSnowManはわかる。佐久間くんは宮田くんと仲良しだ。推しの仲良しは推しの原理で佐久間くんを推していた。YouTubeのジュニアチャンネルもちょこちょこ見ていたし、ロケ地のご当地巡りをしたこともあった。

しかしSixTONESは正直少クラの知識しかない。わたしの性癖的に、金髪が無条件で好きだったので、多分きょもが好きなんだろうなとぼんやりと思っていた(阿部ちゃんの天気予報でヤバポエム書いてたし…)

 

そして始まった公演。

その日は同担の方と飲酒してからの公演だった。

目で追うのは大体佐久間くん。きょも、ふっか。フォトセもだいたいここを購入していた。初めて生でみてやっぱりかっこよかった。舞台の内容はトンチキなところが多かったけど、歌もダンスもコントも面白い。

 

特に笑えたのがSixTONESの自己紹介。一人一人がボケるなか高地優吾くんが「俺のことは高地優吾って呼んで」と言い笑いが起きていた。

ここが初めて彼を高地優吾と認識した瞬間だった。

 

光が好きならスクール革命見てたんじゃないの? と思われるかもしれない。テレビをほとんど見ない(録画はするけど、仕事の時間的に見るのが難しい)オタクだったので、スクール革命は見たことがなかった。だから初めて彼をきちんと認識したのがこの現場だった。

 

正直この後の記憶が朧げであんまり覚えていない。けれど休憩中にフォトセのボードを見ながら、髙地くんの顔を見て「かっこいい」と思ったこと、フォトセを買おうか悩んだことは覚えている。そしてこの時フォトセを買わなかったことをわたしは一生後悔する。

 

閉幕後同担と酒を飲み語り合った。その中に髙地くんの名前はあまり出ていなかったと思う。

その後レポを見ている時に、一番印象に残った自己紹介について詳しく見るようになった。オチは決まって髙地くんだった。特に好きだったのが、みんながマネージャー、監督という中「俺はコーチの髙地」って言ったことと、「俺のことはcoachって呼んで」と言ったこと。レポを見ただけで笑ってしまった。真面目そうな彼もボケれるんだ?!と思った。わたしはオチ要員が大好きだ。ここでほんのりと彼のことが気になりだしている。

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そしてこの数日後、わたしは大やらかしをした。

飲み会で盛大にゲロったのだ。

 

やらかした次の日、わたしの後処理をしてくれた友人にこう言われた。

 

「ずっと『髙地……こうち……』って言ってるから、SixTONESの髙地くんですか?って聞いたら『うん……髙地がね……好きなの……』って言ってましたよ(笑)」

 

リアコやんけ!

 

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全く覚えがない。

けど、人にそう言われて自覚すると「そっか……わたしってこちのこと好きなんだ……」と思ってしまうもの。

 

そこからわたしのガチ恋道(ロード)が始まった。

現場が大好きなのでまずは現場を入れた。3月の横アリに当選。めちゃくちゃ天井で、トロッコもわたしのブロックに来た瞬間後ろを向いてしまい、本気で絶望した。別ブロックの時も顔がちっちゃくてかっこよくて直視できなくて首元らへんを見てギャーとしか言えなかった。背中もお尻もめちゃくちゃかっこよかった。蛇足だけどわたしの誕生日も3月なので運命を感じた。

間は空いてサマパラ。スノの公演でたまたま見学に来ていたこちを見れた。横アリの時より断然近くて無銭でいいのか?!と思いながらもこの時は自分のことを認識できないような位置だったこともあってガン見した。見学席が気になりすぎて後半はなかなか集中できなかった。

聖地巡礼もした。埼玉にいっぱい来てくれてありがとう。こういう時田舎住みで車を持っていて良かったと思う。

少年たちの映画もいっぱい見れた。エガオくんが出る度に最高になれたし、バイク乗ってる姿に100回恋をした。

今まで宮田くんが盛れてる雑誌を選別して買っていたけれど、宮田くんが載っていない週刊誌でも、こち目当てで雑誌を買うようになった。

アイランドストアの抽選に当たり豪遊した。ガチ恋ハンガーは刺激が強すぎて半目で見て買った。爆買いすぎてレシートが5mくらいあった。アクスタの文化最高すぎる。いつでもデートができるようになった。

東京ドーム公演。わたしは配信だったけど、デビューの発表をされた時は嬉しさで泣いた。

デビューを発表したあの時、いつも笑っている彼の表情がこわばっていたのが、ずっと気がかりで心に引っかかっている。絶対絶対格差のないデビューを飾ってほしい。

 

 

恋をしてから変わったことは、かなり身だしなみに気を使うようになった。可愛い服を着るために、痩せようとジムやエステに通った。事務的にしていた化粧もすごく楽しい。辛い仕事も頑張れた。こちのことを考えられたら今は正常、仕事もスムーズに行くという指標にもなった。ガチ恋ソングを聞いて自分に置き換えたりもした。

 

あの時舞台に連れて行ってくれた同担さん、チケットを譲ってくれたお友達の方に一生感謝です。少年たちを見なかったらきっとこちのこと認知できてなかっただろうと思います。買い逃してしまったフォトセもありがとうございました。ガチ恋を理解してくれるオタクの友達、いつも妄言に付き合ってくれてありがとう。ガチ恋新規なのでガチ恋ソングをこれからも教えてください。

 

 

 

この恋は一生叶わないことを頭の隅では理解している。こういうキモオタクがいるのだとこちに一生認識しないでほしいとも思っている。わたし自身、こんなに前向きに後ろ向きな恋愛をしたことがない。ファンサで泣きたくないし、客降りをトラウマにしたくない。楽になれるなら彼を宮田くんたちと同じ、純粋な「推し」という推し方で見ていたい。

 

けれどもう走り出したら止まらないのだ。

この恋に決着が着くまで、彼のことを見ていたいと思う。

 

もうすぐ、きっかけになった少年たちの現場がある。

また彼に恋ができるのが楽しみだ。

最後にこちとのガチ恋イメージソングを置いて締めたいと思います。

 

 

恋がはじまるよーー!!!